良いマイホームづくりの出発点は家族会議にあり!ケンカになることもあるけれど、根気強く話し合って、今の住まいに感じている不満や、新居に抱いている希望などを家族の意見をまとめ、みんなの夢をまず一本化しましょう。
家族全員が「建てて良かった」と幸せに思える家づくり。それを叶えるための第一歩は家族会議からです。後になって後悔しないためにも、このステップには十分な時間をとりましょう。
まず、家族みんながどんなことを思っているかを知るために、発言を書き出せるものを用意します。模造紙のような大きな紙か、新品のノートがおすすめです。特にノートは、これから先家づくりに関することを1冊に書き出していくようにすれば、経過もわかるし、最終的に家づくりの思い出が形として残ります。
最初は今の住まいに関する不満を書き出しましょう。なぜ今の家ではダメなのか、どんな点が不満なのかを、家族みんなで洗い出します。不満の解消が「快適への近道」になるからです。
さてここで、話し合いをする上での注意点を一つ。この段階では、お互いの思いを「知る」ことが一番大切です。そのため、出された意見は決して否定しないこと。矛盾する内容だったり突飛な意見だったりしても、今は気にしないように。これまで知らずにいた家族の本音を知るいいチャンスです。
次に、新しいマイホームに望むことをみんなで話し合います。ママは「吹き抜けにしたいな」「明るい対面キッチンもいいかも」、パパなら「一人で過ごせる趣味の部屋があるとうれしい」など、思い思いに意見を出し合いましょう。この時点では、まだ全員の意見はまとまっていなくて構いません。まずはひと通り家族の希望と願いを知ることです。
それぞれの希望がリストアップされたら、いよいよ家づくりのテーマを考える段。まずは「我が家はなぜ家を建てることにしたんだっけ?」「どんなイメージの家にしたい?」から始めてみましょう。そして全員の最大公約数でまとめても良し、とことん話し合って一本に集約しても良し。ときにはケンカになることもあるかもしれませんが、最終的に家族全員で共有できるテーマにたどり着くことが肝心です。
そして、テーマさえ決まれば、③でリストアップした希望のうちどれが大事か、何を優先すべきかがおのずとつかめてくるでしょう。こうすればみんなが納得する形で、新居に関する希望の優先順位を決めることができます。
もし、優先順位をつけるとき、迷ったり意見が合わなかったりしたら?そんなときは、「なぜ家を建てるのか?」という原点に立ち返ればいいのです。たとえば「家族のふれあい」がテーマのファミリーと、「個々の時間を重視」するファミリーとでは、おのずと家に求めるものは違ってくるはず。原点に戻れば、きっと進むべき方向性は見えてくるでしょう。